ばってん少女隊の本音を見た１ファンの気持ち

以下の動画を見た自分の気持ちの整理のために客観的に自分の感情を綴ってみようという文章になります。

【冒頭10分】に今まで言えなかった想いを込めて”脱・箱入り娘”宣言！＜緊急会議＞ばっしょーが九州山口をドサ回り！？（ばってん少女隊）【GuuGoo】 https://www.youtube.com/watch?v=xBLON2fC-rI

まずこの動画について。 ばってん少女隊（愛称：ばっしょー）というアイドルグループが出ているYouTubeチャンネルの動画です。 これまではメンバーがダラダラとパーティーしたり街ブラするゆるい系の動画ばかりのチャンネルです。 しかし先日公開された上記動画は全く毛色が異なりました。 「今まで言えなかった想いを込めて”脱・箱入り娘”」とあるように、メンバーが本音をぶちまけている様子が映っています。

簡単に動画内容要約します。 冒頭、メンバー6人の内の一人春乃きいな（17歳／高校3年生）が切り出します。

きいな「ばっしょーの活動を、大学合格まで、3月まで休ませてもらえたらな、と思います」

これに対して残りメンバーの 上田理子（18歳／大学1年生／リーダー）・瀬田さくら（17歳／高校3年生）・西垣ありさ（17歳／高校2年生）・希山愛（19歳／家事手伝2年目／最年長）の きいなの目の前での反応は以下です。

理子ちゃん「私と愛は、蒼良が高校生になったらってずっと言われてたので、やっとそうなって…5人になって止まっちゃう感がある…」

さくら「納得いかないです。きいなに対してではなく事務所に対して。一人だけ長期間お休みするって、自分たちの意見を聞いてもらえなかった」

ありさ「きいなはばっしょーの中で一番賢くてこれまで勉強も頑張ってきたから大学に行っていろんなことを学んでほしいなって。 それは唯一メンバーのなかで持ってる才能だから伸ばしてほしいんですけど、 5人でするのはちょっとなんか違う」

愛ちゃん「つらい…いまからが大事なのにきいなが居ないのはなんでって思います。許せません。 こんなに待ってきたのに。蒼良が高校生になったらって言ってきたのに…言ってること全然違います。 私は一番上だから、みんなより先に歳をとってしまうし…」

理子ちゃん「せっかくフェスに呼んでもらったり大きなライブをしてるのに、また現状維持なのかな、と」

その場で発言をしなかった星野蒼良（16歳／高校1年生／最年少）が別の場所で語った当時の心境です。

蒼良「あーもう解散するのかな、て思ったのは、あの4月の話し合いからGWにかけて。 大きなツアーが終わってよしこれからだ、て時期だったから単純に悲しかったです。 …4年も一緒にいるのに知らないことが多すぎたな、て、話してこなったな、て結構驚いてます」

と、まーここだけ見ると結構イヤな空気ですよね。 一緒に見てた自分のパートナーも「なんで一人位「帰ってくるまで5人で頑張ります！安心して受験頑張って来て！」て言うメンバーがいないんだ！」とイライラしてました。 また他メンバーに名前出された最年少が一番冷静でメンバー間のコミュニケーション不足を指摘するのも残念ですね。

そして、活動休止時に発表された各メンバーコメントが以下です。

https://natalie.mu/music/news/339599

いまから読むと一番辛辣な言葉であったさくらと愛ちゃんのコメント違って見えます。

動画の続き。 きいな活動休止後に始まったツアーファイナルでの残ったメンバーの挨拶です。

蒼良「（挨拶冒頭で泣き出してしまい声を詰まらせながら） ツアーを頑張ってきてよかったなって。きいなの分の歌割りとかMCとかほんと大変で上手く出来ない自分にイライラしながらやってて。 でも、ツアー通して気付いたのはばってん少女隊として活動することが私の生き甲斐だなと思って。 こうやってライブして皆さんに会うことを楽しみに日々生きていて、ライブってのが自分の軸にあって。 だから絶対後悔したくないツアーだったし、毎回皆さんに楽しんでもらおうと考えながらやってきたツアーでした。 すごく歌を褒められるが多かった（本当にこの子はこの時期歌唱力の驚く程伸びた）んですけど、まだまだ自分の中では納得いってなくて。 練習とか大変でもライブで皆さんに顔見たら吹っ飛んじゃって…皆さんのおかげでツアー完走出来ました 感謝しかないです。ありがとうございました これからもっともっと頑張るので、これからもっともっとついてきてください」

ありさ「…（挨拶）飛ばしてください。 どうしよう…ツアーありがとうございました。 このツアー5人で…5人？ってなったときもあったけど話し合いながら。 きいなが居ないことが私達にとってすごく大きいことで…（メンバー見ながら）いっぱい話したね。 よし5人でやるって決めたならしようって決めて始まったツアーで。 自分の役割ってなんだろうとか考えながら頭ぎゅうぎゅうのツアーだったんです こうやって最後までいれるのが自分でもびっくりしてる ここにいるのは奇跡だなーて思います。 皆さんにこうやって話してるのも本当に偶然で奇跡だなーて思って。 いつ事故に遭うかわかんないし色々考えちゃって外歩くのが怖いくらいなんですけど。 皆さんとこうやって集まれて素敵な時間を作れてこうやってファイナル迎えられてほんとに嬉しく思ってます」

さくら「今日は来てくださってありがとうございました きいなが今回ツアーをお休みにするって話し合いで、めっちゃ反対派で。絶対6人じゃないと無理って思っていたんですけど。 今までずっと6人でやってきてたから一人欠けるだけでも不安だったんですけど。 5人で周るって決まって、決まったからにはきいなに後悔させてやろうって意気込みで頑張ったと思うんです 自分なりに5人でしっかりツアー回せてレベルアップも出来たんじゃないかなって思うし ファンの方とも近づいたんじゃないかなって思うことが多くてライブでアイコンタクトとかでコミュニケーションを取るとかがすごく嬉しくて。 今回のツアーでは自分はもっと頑張らなきゃいけないんだな、て思いました 本当にありがとうございます」

理子ちゃん「今回のツアーに来てくださった皆さん本当にありがとうございました 5人でツアーをする決断までにもすごく時間がかかって長い時間話し合いをして… 5人のライブを見に来たい人がいるのかって不安で6人がいいなって思っていたんですけど 実際ツアーを回ったら本当にたくさんの方が見に来てくれて メンバー、スタッフ、もちろんファンの方に支えられてるんだな、と実感しました 遅いのかもしれないけど、ここから新しいばってん少女隊の何かが始まると自分では感じているし 皆さんにも期待してもらって、その期待に応えてられるよう頑張っていけたらな、と思います 今日は本当にありがとうございました」

愛ちゃん「最初に5人でツアーを回るって聞いたときは不安しかなくて。 いろんなことが重なってこれからやっていけるんかなーて何度も何度も不安に思いました このツアーが始まる前はわたしはステージで歌って踊ることが大好きだったんですけど もやもやする部分があってどうしたらいいのか分からない時もありました でもある時に光が見えたんですよ 手を差し伸べてもらったとき、このままじゃダメだ、もっともっと頑張らなきゃダメだって思って 大きな不安も少し小さくなりました そう光が見えたんですよ ステージで歌って踊ることが大好きなので、それはファンの方が居るから笑顔をくれるからなんだなって思いました これから皆さんといろんな景色を一緒に見ていきたいなと思うし 楽しさを共有できたらなって思います たくさん努力をするので皆さんこれからもよろしくお願いします。この先もずっと一緒にいましょう ありがとうございます！」

不安と必死さが表れてますね。 自分はその場に居たんですが、いつもと違う重い雰囲気のライブハウスでした。 動画にもあるようにWアンコールがファンから発生するんですが、 挨拶に感動したというのもあるんですが、 こんな気持のまま帰れるかって思いじゃなかったかなと記憶してます。

この動画見て 受験のためお休みするメンバーへのフォローの言葉が出ないのは この歳で競争の激しい世界で余裕がない子が自分のことでいっぱいいっぱいになってると思うと しょうがないかな、と思いつつ、 ばっしょーファンを3年程やってる自分はショックを受け落ち込みました。

何にショックを受けたか。

ばっしょーのライブやイベントは近年の自分の生き甲斐であり支えであり幸福です。 同時に「彼女達もその活動を楽しみながら充実している」と思っていました。 勝手に同じポジティブな感情を共有していると思いこんでいましたが しかしそうではなかった。 この温度差を知らしめられたこと…

同時に ファンの気持ちとアイドルの気持ちに大きな隔たりがあるのは当然なのに ウィンウィンの関係だと半ば本気で思ってたのが情けなく落ち込みましたね。

自分にとって楽しく大事な場所だからこと、その場に関わる人が自分と同じ気持ちを抱いていてほしい。 でも現実はそうではない。 その現実を突きつけられました。

彼女達の所属するスターダストプロモーション。 所属するタレントは有名な方も多く、アイドルで言えば ももいろクローバーZというスターがいます。 でも所属していても仕事が来ない、仕事がなければ給料も出ないという話も聞きます。 彼女達は必死に頑張ってレッスンして毎週末ライブやイベントしていますが 果たしてどれくらいの給料があるんでしょうね… 学生期間は厳しい部活と思えば楽しく過ごせなくないけど、 周りが社会人としてキャリアを始めるなか アイドル以外の仕事が全くなく、世間での知名度も上がらず、給料面も厳しいとしたら モチベーションを保つは難しいですよね。

さらに厳しいのが彼女達は福岡が活動拠点だという点。 東京から行くなら確実に飛行機です。ファンであっても毎回ライブ、イベントに行くのは難しいです。 またタレントの仕事も東京に比べれば限られてるでしょう。 女性タレントは若さが売りとなるので有名となる前に歳をとってしまうことへの焦りも想像に余りあります。 だからこそ冒頭の必死さに繋がるのかもしれませんね。 最年長の愛ちゃんの「私は一番上だから、みんなより先に歳をとってしまう」は その若さをファンとして消費している自分の胸に突き刺さりました。

では、自分はこの後どうするのか。 これまで以上に応援しようと決意しました。

この動画見た後昔のことを思い出しました。 昔交際していた人から二人の関係について悩んでると打ち明けられたときも 自分は魔日に幸せで相手も同じ気持ちでいてくれると思っていたので ショックでたまらなかったです。 別れを切り出されたのではないのに、 自分は相手にふさわしくない幸せにしてあげられないと更に勝手に思い込み 自分から別れを言い出しました。 あのときのことを自分はいまも後悔しています。

なぜその悩みをもっと聞いてあげられなかったか ふさわしくないならそうなれるように努力すべきだった。 だから今回は逃げないようにしたいのです。

これから彼女達を見る目が変わる。 笑顔の裏に必死さや苦悩、葛藤があることを思わずにいられない。 ただ楽しい以外の部分を見て見ぬふりができない。 これまで以上に「このライブがこの子の最後のステージとなってもおかしくない」と思いが強くなる。

だからこそ1ライブを、彼女達が活動してる1日1日を大事に後悔せずファンしたい… と最後はありきたりな結論になった。

ばってん少女隊